2008年07月10日

新・黒い蓋

7/5(土)前半
今回も何時も通り、夜勤シフト最後のコマが仮眠だった。
受付業務を終え、居室に戻り、異常なきことをダイロボットにその旨、報告し、トイレで用を足し、歯を磨き、着替え、仮眠室のベッドに滑り込むと、携帯液晶画面は、もう間もなく5時半になろうとしていた。
壁と天井、カーテンとベッドとで四方八方十方をぐるり囲まれた暗がりに身を横たえ、極少量の消費電力で運転しているモーツアルトを耳の穴に流し込み、心静かに瞼を閉じた。
眠れない。
そう、ここ最近、この仮眠室で、連続1時間以上眠れた記憶がないが、今日という今日は、極僅かにも眠れる予感すらなかった。
再び携帯の画面に目を凝らすと、6時半。
仮眠時間から明けて日勤ともなれば、眠れずとも身体を休めておこうとの考えから、時間ギリギリまでこのまま身を横たえているところだが、今日は就業時間である9時を回れば、晴れて自由のみとなることから、7時までベッドで読書に勤しみ、その後、9時まで居室で割に合わないがやらないよりはマシという小遣い稼ぎでノートPC3号に向かった。
しかし、何故、最近、この仮眠室で眠れないのだろう。とんと原因に心当たりがない。仲間の鼾に歯軋り、寝返りによるベッドの軋み、そんなことで眠れなくなるほどコチトラ軟じゃない。構内の改装工事も依然継続されてはいるが、一時期に比べ、その騒音や振動は気にならないほどに軽減された。では、なんだろう?
ま、それはそれとして、帰途、東京メトロ新中野駅下車経由で実家に立ち寄り、ちと遅めの朝食にありつき、日課としている近所の寺の散策を励行、11時頃帰宅した。
後生大事に抱えて帰ってきたノートPC3号の重みもさることながら、昨夕、職場で貰い受けてきたオオクワガタに、運搬による身体的負担をかけてはならないと、これを極力揺らさぬよう気を遣いまくってきた所為か、腕と肩とに神経を集中したあまり、結句、その部位の肉体的疲労も著しいものとなってしまった。
で、水シャワーを浴び、暫くゴロリまったりしていると、どうやら気を失うように寝てしまったらしい。

熟睡。起きると17時。
しまった!慌てて飛び起きて、贈答用ギフトの何某かの詰め合わせよろしく綺麗に梱包されたダンボール箱にカッターナイフの刃を差し入れ、中から円筒形の小さなプラスティックの容器を取り出し、クワガタの安否を確認した。
う〜ん、元気かどうか、見ただけでは全く判断がつかなかった。とりあえず、滅多に餌を与えないという元の飼い主の言を信じ、容器の中に餌である昆虫ゼリーを入れ、暫く容器を暗がりに置いてみた。すると、メスである“ツカダムシ=ツカムシ”はかなり早い段階で、オスである“ツカダクワガタ=ツカクワ”は、その身体が大きい所為か、如何にもしんどそうにノソノソ動き出し、ペロペロとゼリーを舐め始めたので、ほっと胸を撫で下ろした。
それから、計画通りに鈴虫を飼うつもりで捨てずに取って置いた、ヒビの入った水槽を、水漏れ事故があってから、ブルーシートで蓋をし、物置と化した湯船から四角四面の縦長のものと、扇型の、二十年も前はかなりスタイリッシュでお洒落な筈だった水槽を引っ張り出し、黒いガムテでヒビ割れをた部分の補強し、ピカピカとまではいかないが、雑巾がけを施した。
四角四面のものは、扇型のものに比べ、二周りも大きいということもあり、それでなくとも何かと物の多い、極めて手狭なオレの部屋には置くべきでないと、今にして思えば、虫のことだけに、奇しくも、これを虫の報せとでもいうのだろうか、散らかり放題に嫌気が指し、先日、ちと整理を開始し、丁度、これを置くに相応しいスペースが出来ていた下駄箱の上に、上手いことこいつを嵌め込んだ。
で、オレのような汚らしい男に、一応、磨き上げられた扇型の水槽に、いざオオクワ夫妻=ツカペアを解き放とうとしたとき、肝心なことに気付いたのだった。といっても、そんなことに気が付かないなんてどうかしていたとしかいいようもない。
あれ、蓋がないぞ?
そう、水槽の形に合わせ形どられた扇型の黒い蓋が見当たらないのだ。
四角四面の蓋とは異なり、こっちの蓋は、その内側に着いたライトの規格が特殊で、わざわざメーカーから取り寄せねばならない手間のかかる、また、金もかかる代物だったので、球切れしてからもう二度とこれを点灯させることもなかろうとの考えあって、四角四面の蓋のように押入れなどで大切に保管せず、扱い適当にも、その都度、邪魔にならないと目される場所にぶん投げられていたのだ。
で、電気系統の不備など無関係なので、きっと本体を保管していた、といっても捨てるに難儀でただ漫然と置かれていただけに過ぎないが、同じく湯船にあるに違いないと、再びちと風呂場で汗してみたが見付からなかった。
鈴虫の一件がお流れになってから、かなり邪険にしてきたので、今現在、何処ぞにあるかなど、全く以て想像すら巡らすことが出来なかった。
扇型をしている上に、内側の照明部がフラットになっていることに対し、外側は、まるでヨーロッパのスポーツ車、所謂、スーパーカーの先端のように滑らかなアーチ型を描いており、暫くは廊下の壁に立てかけてあったように記憶しているが、水槽におっ被せていないと如何にもバランスが悪く、ちとした振動などですぐにバタンっと大きな音を立てて引っ繰り返っていたことで散々疎ましく思われていたのだが・・・はてさて何処にあるものやら・・・。

//続き
posted by パセリダタベヲ at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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